夏といえばホラー! 鳥を題材にした恐怖映画『鳥』をご紹介

8月ももう末日。まだまだ暑い日は続きますが、夏ももう終わりに近づいているという気がしませんか?
皆さんはどんな夏をお過ごしでしょうか。今夏、やり残したことの中に「ホラー映画を見る」が入っていれば、今回ご紹介する鳥がテーマのホラー映画『鳥(原題:The Birds)』を見てみるのもいいかもしれません。

今回も、前回の記事同様あらすじアリ、ネタバレナシです!

画像引用元:『Amazon.co.jp:ヒッチコック 鳥』(https://amzn.to/47aIqjT

』は、1963年3月にアメリカで、同年7月に日本で公開された歴史ある映画です。
監督はアルフレッド・ヒッチコック。『サイコ』や『裏窓』など多くの映画作品を生み出し、サスペンスの巨匠、スリラーの神様などと呼ばれる有名な人物です。
彼の作品の中でも『』は人気が高く、1970年代に多く公開された動物パニック映画の原点とも言われています。

本作のあらすじですが、主人公のミッチ(ロッド・テイラー)とヒロインのメラニー(ティッピ・ヘドレン)がペットショップで出会う場面から物語は始まります。
ミッチが妹の誕生日プレゼントにボタンインコを探していることを知ったメラニーが、インコを届けるために彼の住む町ボデカ・ベイに内緒でやってきます。
しかしそこでメラニーは、上空から飛んできた一羽のカモメに突然襲われ出血してしまうのです。
ミッチは彼女を手当てし、そこから二人は親交を深めていくのですが、彼の家やボデカ・ベイで凶暴化した鳥たちが次々と人間を襲うようになり、メラニーとミッチ、彼の家族はその恐怖と闘っていく、という流れで話は進んでいきます。

この映画を見た個人的な感想ですが、愛鳥家の視点から見ると賛否両論分かれるのではないかと感じました。
ストーリーの進行や恐怖の対象として描かれた鳥たちの鬼気迫る様子は引き込まれるものがあり、ホラー・サスペンス映画の名作と呼ばれる理由がよくわかりました。
鳥たちに襲われる人間の様子や時折映し出されるショッキングな映像は、その手の映画好きにはかなり刺さるのではないかと思いました(私も好きです)。

一方、愛鳥家から挙がるであろう批判的な意見として、鳥たちの描かれ方にはやはり目を向けなければならないかもしれません。
普段バードウォッチングで愛でているカモメやカラス、スズメについて、その普段の愛らしさはこの映画の中ではほとんど描かれません。
また、例えばカラスの巣に人が近づいたところ、カラスが怒って人を襲うという場面を見たことがありますが、そういうことでもない限り野鳥が人を襲うということはほとんどないでしょう。
しかしこの映画では都合上、原因不明の凶暴さを鳥たちに付与し、彼らの負の側面を強調していると言えます。
これをフィクション作品として受け入れられるかどうかは人によって分かれるとは思います。愛鳥家の中には眉を顰める方もいるでしょう。
また、古い映画特有の映像の雰囲気や演技についても好みが別れるかもしれません。
それがいい、という映画ファンもいれば、最近の映画を見慣れた層には少し内容のわかりづらさや受け入れづらさもあるかもしれません。

↑水を飲むカラス
実際は愛らしいものです。


いろいろ書かせていただきましたが、総じてこの映画は面白く、見てよかった!といえる作品だったことは確かです。
愛鳥家を名乗るうえで、一つの経験、知識としてこの映画を見ておくのは決して無駄にはならないかと思います。
夏が終わらないうちにご視聴してみてはいかがでしょうか。

アマプラで見るにはこちら

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