皆さんは、最後に勇気を振り絞ったのはいつでしょうか。
大人になると、初めて経験することが少なくなり、自分を奮い立たせて未知の世界に飛び込んでいくということも少なくなるかと思います。

この映画の主人公は、渡りを経験したことのない大人のマガモ。
臆病で自身の住処である池から出たことのない彼が、家族とともに初めて渡りを行う、ミニオンズのイルミネーションスタジオが手掛けたアニメ映画『FLY!/フライ!』のネタバレなし感想です!

あらすじ
アメリカのニューイングランドにある小さな池。
そこに、あるマガモの一家が住んでいました。
一家の長であり主人公のオスのマガモ、マックは保守的で臆病な性格。
渡り鳥であるにも関わらず、住処の池から出たことがありません。
ある時そこに渡り鳥の群れが立ち寄り、カリブ海ジャマイカにある美しい海の話を聞きます。
話を聞いたマガモの子どもたちは大興奮!
家族で3000キロもの大移動に繰り出すのです!

この映画の魅力
渡りの途中に立ち寄った場所で、一家は様々な鳥や人間たちに出会います。
各地で起こる冒険の数々。
何もかもが初めての世界で、カモたちは困難に直面しながらも他の鳥たちと協力しながら乗り越えていきます。
懸命に生き延び、渡りの目的地を目指そうとする一家。
年間数多くの渡り鳥たちが地球を旅していますが、こんな冒険をしている鳥たちももしかしたらいるのかもしれません

感想
全年齢向けのアニメ映画としては非常に楽しくみられる映画でした!
カモたちが旅の途中でトラブルに巻き込まれ、それを面白おかしく乗り越えていくストーリーは、幅広い年齢層に受け入れられる内容ではないかと思います。
また、道中様々な種類の鳥たちが登場しますので、鳥好きの方々はある意味バードウォッチング的な楽しみ方もできるかもしれません。
一方で、重厚で奥深いストーリーを映画に求めている方にとっては少し物足りないかもしれません。
子どもたちにもわかりやすいストーリーにするため、シンプルなお話という印象がありました。
また、鳥たちの生態や習性を正確に描写している、というわけでもありません。
たとえば主人公のマガモの一家には、少し年齢の離れた兄と妹(クレヨンしんちゃんの、しんのすけとひまわりくらい?)がいます。
マガモは産卵ののち、ヒナが孵る時期がだいたい同じになるよう調整しながら温め、一斉に育てていきます。
そのためこのような家族構成にはならないはずなのですが、このあたりもストーリーを面白くするための演出なのでしょう。
細かいことは気にせず、カモたちの冒険や登場する鳥たちを見て楽しむ、という楽しみ方が良いかもしれません。
『FLY!/フライ!』はアマプラ等のサブスクリプションサービスで視聴可能です!
興味を持っていただいた方は、ぜひマガモたちの旅の行く末を見てみてください!!
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