国立科学博物館の特別展「鳥」が開催されてから一か月が経過しました。
愛鳥家の皆さんはもう見に行かれたでしょうか。
まだの方、もう行った方、行ったけどまた行く方いろいろいらっしゃることでしょう。
私の鳥展内覧会レポももう4回目となりましたが、いったん今回でこのレポは最後としたいと思います。
今回は特にテーマを決めず、今までのレポで紹介しきれなかったけれど私の印象に残っている展示をいくつかご紹介しようと思います!
①オオウミガラス
ペンギン大集合のエリアに展示されているオオウミガラスの標本。
ペンギンたちの最前列のセンターという優遇されたポジションにいますが、この鳥を知らない方も多いのではないでしょうか。
実はこの鳥がペンギンの元祖なのです!
オオウミガラスが最初にペンギン(学名:Pinguinus impennis)と呼ばれ、オオウミガラスによく似た鳥が南極で次々と見つかり南極ペンギンと呼ばれるようになりました。
オオウミガラスは1844年に絶滅してしまいましたが、その名前は私たちのよく知るペンギンたちに残っています。
②鳥たちの卵
普段は見ることのできない鳥たちの卵の展示。
種や環境によって大きさ、形、模様は様々です。
味の方も少し気になってしまうのは私だけでしょうか…?
③スキナー箱とカワラバト
カワラバトの認知能力を研究するために行われた実験が紹介されています。
箱の中に日本画、西洋画が映し出されるのですが、カワラバトは訓練によって両者を見分けることができるようになるそうです(初めて見る絵でも、それが日本画か西洋画か見分けられるとのこと)。
街中を歩くハトにそんな審美眼が備わっていると思うと、ハトたちを見る目が変わってきますね。
④渡り追跡機器
渡り鳥たちの渡りについて研究するために取り付けられる、鳥のいる地点を追跡する機器。
なるべく鳥たちの生活に支障をきたさないよう小型化、軽量化などの工夫がされているのでしょう。
③の実験に付き合ってくれたカワラバトにも言えますが、人間の実験に付き合ってくれた鳥たちには感謝してもしきれません。
⑤ダーウィンフィンチのバードカービング
生物が新しい環境に適応する過程で多様な形態や行動様式を持つ複数のの種に文化していく「適応放散」。
その好例であるダーウィンフィンチ類のバードカービング(木材から鳥を掘り出す技術)作品です。
木からできているとは思えない、今にも飛び立ちそうなリアルさに注目です!
鳥展に関する記事は今回で最後の予定ですが、鳥展にはまだまだ興味深い、面白い展示がたくさんあります!
ぜひ皆さんの目で特別展「鳥」を楽しんでみてください♪