あなたは「バードフレンドリーコーヒー」というものを聞いたことはありますか。
もちろん鳥がコーヒーを飲むわけではありません。
最近はコーヒー豆専門店やカフェなどで目にしたことがある方もいるかもしれませんが、実際にはどんなコーヒーなのでしょうか。
今回はバードフレンドリーコーヒーの栽培方法やどこで買えるのかなど、わかりやすくご紹介します。

バードフレンドリーコーヒーとは?
バードフレンドリーコーヒーは、アメリカの「スミソニアン渡り鳥センター」という研究機関が認めた特別なコーヒーです。
特徴は、森の木の下でコーヒーの木を育てる「木陰栽培(シェードグロウン)」をしていること。
普通のコーヒー農園では日当たりを良くするために森を切ってしまうことが多いのですが、バードフレンドリーでは森を残したまま栽培します。
さらに、化学肥料や農薬をほとんど使わず、自然に近い方法で育てるため、農園そのものが鳥や昆虫、動物のすみかになります。
どうして鳥を守ることになるの?
コーヒーの産地である中南米やアジアの森は、多くの野鳥の生息地です。
特に北米から南米へ渡る鳥にとっては、冬を越すための大切な場所。
でも、普通の農園では木が切られ、広い土地にコーヒーの木だけが並ぶ「サン栽培」が主流で、鳥が暮らせる環境が失われてしまいます。
一方、バードフレンドリー農園は森の木を残しているので、鳥がエサを探したり、巣を作ったりできます。
私たちがそのコーヒーを選ぶことは、遠く離れた国で鳥たちの家を守ることにつながるのです。

バードフレンドリーコーヒーはどこで買える?
日本では、バードフレンドリー認証を受けたコーヒーはまだ多くありませんが、それでもいくつか入手する方法はあります。
カルディではバードフレンドリーコーヒーの豆を店頭で販売していますし、日本野鳥の会のネットショップではいくつかの種類のブレンドのバードフレンドリーコーヒーを購入することができます。
そのほかの販売経路についてはこちらのサイトより確認が可能です。
https://bird-friendly-coffee.jp/product/

バードフレンドリーコーヒーは、鳥や自然を守りながら育てられた、環境にやさしいコーヒーです。
森を残す栽培方法によって、野鳥のすみかや命が守られています。
毎日のコーヒーをちょっと環境にいいものに変えるだけで、地球の自然保護に参加できる。
そんな一杯を、ぜひ試してみませんか。
