~コアジサシの営巣を見守る~ リトルターン・プロジェクトの営巣調査ボランティアに参加してきました!

東京都大田区昭和島の森ケ崎水再生センター屋上には、毎年コアジサシなどの野鳥たちが営巣しにやって来ます。
そんな鳥たちの営巣環境を整え記録し見守るリトルターン・プロジェクトというNPO法人が存在します。
過去にこのリトルターン・プロジェクトが主催する観察会に参加した記事を投稿したことがありましたが、今回はボランティアスタッフとして保護活動を行うこととなりました!

先日、ボランティア初日の講習会と実際の営巣調査がありましたが、かなり興味深い内容でしたのでご紹介させていただきます!


去年のリトルターン・プロジェクトの記事はこちら


なお、ボランティア中は写真撮影が禁止ですので、本記事で掲載する写真は2024年度の観察会参加時の写真を主に使用しています。



ボランティアってどんなことをするの?
リトルターン・プロジェクトが多くのボランティアを集めて何をするのかといいますと、主に営巣地に産み落とされたコアジサシやコチドリ、シロチドリなどの卵を見つける作業になります。
水再生センターの屋上にある広い営巣地には、小さな石や貝殻などが敷き詰められています。
その中を転がっている鳥たちの卵を見つけるのは至難の業。
少人数では見つけるのが難しいため、人数を集め隊列を組むようにして、一歩一歩慎重に歩きながら卵を探していくのです。

広い営巣地から小さな卵を見つけるのがボランティアの役目です。


講習会はどんな内容?
営巣地の中で卵を見つける練習として、スタッフさんによって置かれたウズラの卵を見つける練習を行いました。
落ちているウズラの卵を見つけるなんて、一見簡単そうに聞こえますが、実際にやってみるとかなり難しく感じました。
卵の表面の模様が上手い具合に石と同化して、油断するとスルーして踏みそうになってしまいます。
卵を見つけた場合、手を挙げてスタッフさんに卵が落ちている座標を大きな声で伝えるところまでがセットになります。

ウズラの卵(フリー素材)

石や貝殻と混ざって置かれた卵は見つけにくいのです…


本番の営巣調査をやってみて
講習会の後はいよいよ調査対象の営巣地に入り、卵を探します。
天気は晴天、さえぎるものが何もない屋上で、強い日差しが降り注ぐ中の調査になります。
これから暑くなる季節、調査ボランティアとスタッフは暑さとも戦うことになります。
また、地面を注意深く見ながら歩いている中、頭上からコアジサシの声が聞こえてきます。
愛鳥家としては思わずコアジサシを見たくなってしまいますが、卵を見逃さないように足元を見続けます。
この忍耐も一つの戦いと言えるでしょう。


営巣調査の様子はリトルターン・プロジェクト公式ブログからも見ることができます。
https://littletern.hatenablog.com/entry/2025/05/12/005327


リトルターン・プロジェクトでは、今年のボランティア募集は締め切られましたが営巣地観察会の参加者はまだ募集しています。
コアジサシなどの営巣やリトルターン・プロジェクトの活動に興味を持たれた方は参加を検討してみると良いかもしれません。


リトルターン・プロジェクト観察会への参加募集ページ
https://littletern.hatenablog.com/entry/2025/05/08/223004

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