最も身近だけどあまり知られていない ニワトリの秘密5選

私たちにとって一番身近な鳥と言えばなんでしょうか。
ハト、スズメ、カラス…いろいろ思い浮かぶでしょうが、一番はニワトリではないでしょうか。
私たちは日々ニワトリの肉や卵、鶏がらスープなんかも口にしています。
しかしその生態や歴史については知らないことも多いのではないでしょうか。
今回はそんなニワトリにまつわる豆知識を5つ紹介しようと思います!

①世界で220億羽以上! 最も繁栄した鳥

ニワトリは日々全世界で繁殖し、消費されています。
現在世界に存在するニワトリは220~230億羽といわれております。
この数は地球上に存在する鳥類でトップの個体数で、最も繁栄した鳥と言うことができるかもしれません。
ちなみに日本国内では、毎年約7億5000万羽、卵は約250万トンが出荷されており、毎年1人あたり約6羽、卵は300個を消費していることになります。
そんなに食べていたんですね。

②ご先祖様は飛べた!

ニワトリといえばほとんど飛ぶことができない鳥として知られていますが、ニワトリが現在の姿になる前、ニワトリのご先祖様は高い飛翔能力を持っています。
その名もセキショクヤケイ
インドから中国南部、東南アジアにかけて今も分布しています。
インドでは紀元前2000年ごろから家禽として飼育されていて、私たちにおなじみのニワトリより一回り小さいです。

中央がセキショクヤケイの標本、日本の動物園でも生体を見られます

③飼育の目的 最初は食べるためじゃなかった!

朝になればコケコッコー!と鳴き声を上げるのがニワトリのイメージですが、実際昔は食べるためではなく時を告げる鳥として飼育していたという説があります。
日本列島にニワトリが持ち込まれた最古の記録は紀元前4~3世紀の弥生時代になります。
この時代のニワトリの骨は遺跡から多くは見つからず、見つかってもオスのものが多かったそうです。
このことから、ニワトリは食用として消費されるものではなく、鳴き声を目的としてオスを飼育していたのだと考えられています。

④ニワトリを見れば卵の色がわかる!

ニワトリの目の斜め下についている丸い部位。
これは耳朶(じだ)と呼ばれ人間で言うと耳たぶにあたります。
耳朶が白いと卵も白く、赤いと茶色や赤褐色の卵を産むことがわかっています。
ちなみに白い卵も茶色い卵も栄養に差異はほとんどないそうです。

目の右下に見える丸くて白いヒダのようなものが耳朶

⑤流通しているのはほとんど若鳥! 成鳥との違いに注目

スーパーなどで売られている鶏肉のほとんどは生後50日程度の若鳥
成鳥より肉が柔らかく、飼育期間が短く済むというメリットがあります。
鳥の骨は軽量化のために中空になっているという話を聞いたことはあるでしょうか。
確かに成鳥の場合はそうですが、まだ体を成長させる必要のある若鳥の場合には血液を作るための骨髄が骨に詰まっています
また、焼き鳥屋さんなどで食べられるヤゲン軟骨も若鳥のうちだけの部位で、成鳥になると固くなってしまいます。

ニワトリのトリビア、いかがだったでしょうか。
2026年10月5日まで、東京都文京区でニワトリの標本の展示が行われています。
ニワトリ好きの愛鳥家の皆さん、この記事でニワトリに興味を持ってくださった方々、ぜひ一度足を運んでみてください!

ところせましと並べられたニワトリの標本たち、圧巻です

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【参考文献・サイト】

文一総合出版『BIRDER 08 2025 August』

文一総合出版『BIRDER 03 2018 March』

川上和人『鶏肉以上、鳥学未満』